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思索の森と空の群青

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2008年 12月 21日

エリちゃん

晴れ

日差しが強く、暖かい。

金曜日に書いたように、昨日は従妹の結婚式で上京した。結婚する(わたしより年下で社会人の)従妹は、わたしの母の弟の長女である。

当初は弟(仙台の次男のみ。三男は「大学のテスト期間中」という理由で欠席)と11時に東京駅八重洲中央口に集合して、珈琲1杯ぐらい飲んでから会場に行く、という予定であったが、珈琲どころではなくなった。

福島在住の従妹の親族は、わたしの母を含め、福島から貸切バスで東京までやってくる。しかし、わが父はそれ(アウェー戦?)を避け、弟と同じ東北新幹線で上京してきた。

父が加わるぐらいであれば「珈琲飲もうよ」と言えたのだが、父から「叔父さんも来るからちょっと待って」と言われ、「あら」ということになった。

東京で働く叔父さんと合流(お会いするのは10年ぶりぐらい。でも、お小遣いをいただく。ありがとうございました)。「おまえ、大人になったなあ……」と言われる。

叔父さんのご案内のもと、「よし、行くぞ」とすたすたと会場を目指すことになった。わたしの叔父は職業柄たいへんこわいので、「あ、あの、珈琲は」などとは言わずに黙従することにする。

集合時間の正午よりもだいぶ早く会場に着き、控え室に行く。デカい叔父さんは仕事があるということで、挨拶だけして帰っていった。帰り際、名刺をもらった。「東京来て困ったことあったらここに連絡しろ。悪いようにはしないから」。「は、はい」。心強いっす。

いろいろな方とご挨拶する。

が、よくわからない方も多い。母が「うちの長男と次男です」と紹介して、「ああ、あのときの坊ちゃんたちね」と言われても、?である。

「あれ、のりゆきくんかい?」「はい、お久しぶりです」「いやー、わからなかったよ。今は?」「大学院の博士課程にいます」「あ、そうなんだ。そんなに勉強することあるのかい?」「は、はあ。そろそろ終わりにしたいですが……はは、ははははは」

隣にいた別の叔父さんが「大学院なんて俺らにはわからない世界だなー」と言う。

新婦の父は、終始落ち着かない。弟は「叔父さん、トイレで髪型を何回もチェックしてたよ」と言っていた。

新郎新婦を交えて写真撮影をし、付設のチャペルで式を行ない、披露宴へ。



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「はじめての共同作業です」





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新婦・父
髪型を何度もチェックしていた叔父の髪型はベリー・ショート。





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両親に向けた手紙を読む新婦





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新婦が読む手紙に耳を傾ける新郎新婦のご両親
涙をこらえる新婦・父(右端)



ここで新郎・父のご挨拶だが、新郎・父が感極まって泣いてしまう。
「新婦・父が泣くならわかるけど」と思いつつ、わたしも泣きそうになる。

しかし感動的に終わると思いきや、新郎・父が最後は笑いを誘って楽しく終わる。

後で新婦・父に訊いたら、「泣きそうになったんだけど、俺もあの挨拶に笑ってしまって泣かなくて済んだ」と言っていた。

なぜかはわからないが、結婚式のときはいつも新郎新婦の父の気持ちを想像してしまう。年齢から言えば、新郎の気持ちにもっとも近づけるはずなのだが、それ以上にわたしはふたりの父の気持ちに、とくに新婦の父の気持ちに、思いを致してしまうのだ。



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披露宴会場から見た外の風景
空の色が美しい。





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披露宴が終わったあとの控え室から見た東京
昼から夜へ



披露宴後、福島組はまたバスに乗り込み、帰っていった(今度は父も一緒に)。

バスを見送ったわたしは、弟と、それから姉が結婚を迎えた従妹2人とともに(3姉妹なのですね)、東京駅まで歩き、そこからそれぞれの帰路についた。


エリちゃん、おめでとうね。


@研究室

by no828 | 2008-12-21 17:47 | 邂逅


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