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思索の森と空の群青

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2009年 01月 14日

大学のおもしろい授業

 澄みわたる空が気持ちよいけれど、研究室のなかも図書館のなかも空気が乾いてぱっさぱさ。

 研究の合間にちょっと休憩。

 
 昨日スクラップブックを買いに書籍部に行ったら、いつも使っているサイズが置いていなかった。代わりに、でもないが、『BRUTUS』の最新号と『思想地図』の第2巻を買った。

 『BRUTUS』最新号のテーマは「ブルータス大学開講」で、大学のおもしろい先生を10人取り上げてその授業風景・授業内容を雑誌で垣間見よう、という内容。「おもしろい授業」とは何かを考えるために参考になるのではないかと思った。



大学のおもしろい授業_c0131823_1345581.jpg



 雑誌のこういう特集も、生涯学習の一環と呼びうるのかと、ふと考えた。
 
 よくわからないが、すくなくとも生涯学習と資本主義は手を結びやすい。そして、資本主義には、たしかベネディクト・アンダーソンの言葉であったと思うが「印刷資本主義」も含まれているのであり、その印刷資本主義には雑誌産業も含まれてくるであろう。

 
 「おもしろい授業」で思い出したが、哲学者のマイケル・サンデル@ハーヴァード大学の授業はたいへんな人気のようだ。

 Michael J. Sandel
 Justice: A Journey in Moral Reasoning


「事故が起きることが不可避で、かつ、その事故で誰かが死ぬのが不可避のとき、1人死ぬのと5人死ぬのとではどちらが善いか」のような発問からはじめられている(たぶん)。この問題は倫理学では「トロリー問題」と呼ばれるらしい。これは、唯一絶対の正しい解はない、という意味で、日本の学校の「道徳」の時間にも行なわれる、いわゆる「ディレンマ・ディスカッション」のような印象を受けた。

 わたしもすべて見たわけではないので、授業内容についてはこれ以上は言えない。ただ、こういう雰囲気のところで授業を受けて――あるいは授業をして――議論をして本を読んで文章を書いて、ということをしていたら、きっとたのしいだろうなあと思った。


 以上、休憩終わり。


@大学中央図書館 

by no828 | 2009-01-14 14:05 | 日日


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