2009年 04月 01日
子どもを産むために休学し、故郷に帰国していた――年齢はわたしと同じだけれど学年はひとつ下でいまだに(?)お互い敬語で話をする――留学生が復学し、今日たまたま会った。 研究室用のボックス・ティッシュとハンド・ソープ(詰め替え用)をドラッグ・ストアで買って――ちなみに両方とも4月1日限定特売価格(!)。「何で最上級生のわたしが研究室のティッシュとか買わないといけないんだよ」みたいなくだらないことを思うの止めようと思って行ったら、買おうとしていたものが安くなっていた、ということは新年度によいことがある前兆かもしれない、とか何とか――、だからすこし遅めに研究室に来たら留学生がいた。 「ただいま」 と言われ、何と返そうかとわずかに逡巡し、 「お帰りなさい」 と言った。 「ハシモトさんはとっくに論文出してると思ってました」 と重ねられ、 ぐぐ と返答に窮する。 自分でも、書き上がっていてもおかしくないと思う。 博士論文に没入できない――と自覚している――理由は2つある。 (1) 修士と博士合わせて5年間という課程は、今後の研究者人生の素地を作る時間としては短すぎると思うから。私淑する先生――指導教員ではない――からは、「30歳までは大学院にいられるようならいなさい。残りの研究者人生はその20代の貯金でやってゆくようなものだよ」とも言われている。また、文句なしの業績も作っておく必要がある。金銭的な貯金を切り崩しながら、思想と業績という貯金を増やす――たしかに、と思う。まだまだ思想的・業績的な貯金が足りない、と思う。マルクス『資本論』もまだ読み終わっていない。 (2) わたしの研究テーマを理解し、査読できる先生がこの専攻にいるとは思われないから。これはたいへん生意気な理由であるが、そのように思っているのは事実である。教員よりも勉強・研究している自信もなくはない。 以上2点から心身ともに没入できる体勢になっていないという自覚があるのである。 先日若手の先生から「博士論文は就職する前に書いたほうが断然いいよ」と言われ、そのとき「まあ、書かない理由はいろいろあるけどね。たとえば、この先生には読んでもらいたくない、とかさ」と言われた。 そうそう、自分のノート・パソコンのエクセルが起動しなくなった。いよいよまずい。新しいパソコンを買おう。本体を Mac にして、Windows を入れて、「ファイルメーカー」というデータ管理用ソフトも入れる予定。ちなみに、ファイルメーカーは研究者が本や論文の整理に使う主流ソフトのひとつ。そのようなソフトで管理しないと、これもいよいよまずい。とくに論文を書いているあいだに、Nooooooooooooooo! Where is that paper!? Where is that reference citation!? みたいなことになると困る。結構な額になるけれど、これは必要なものだから何とかするしかない。 個人のホームページも作りたいなあ。情報発信しないとね。 ただ、まったくの素人なのでどこから手を付けてよいのかわからない。ac.jp/~nhashimoto とかで作るには誰に言えばよいのか。あるいは、ac.jp でないほうがよい、ということもあったりするのであろうか。無料だと wiki とか?前にこーちゃんが同期院生用に作ってくれたのも wiki で、わたしはまだこーちゃんからもらったメイルに返信していないのであった。 @研究室
by no828
| 2009-04-01 15:03
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自省のために。他者の言葉に出会うから自分の言葉を生み出せる。他者の言葉に浸かりすぎて自分の言葉が絞り出せなくなることもある。自分の言葉と向き合うからその言葉は磨かれる。よろしくお願いします。 by no828 カレンダー
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