2009年 06月 24日
昨日のエントリは、わたし以外の方にはわかりにくかったのではないかと思う。もちろん、哲学・社会学その他の研究者の方でご覧になられている方の中には「わかるわー」と言ってくださる方もいらっしゃるかもしれない。が、いずれにしてもわかりにくさは拭えないと自省している。と同時に、わたしのために書いたから仕方がないかなとも思っている。 どっちなんだ。 しかし、昨日のテーマ、共生とは何か、というよりも、研究とは、研究者とは、社会学とは、社会科学とは、教育学とは、哲学とは、一体わたしは何学者なのか、そもそも研究者に向いているのか、というテーマはわたしにとってはかなり大きなものである。授業後にここに書いたように悩み、アパートに戻ってから悩み、とりあえず0時30分に寝たはよいが3時30分に目が覚め、そこから5時30分ぐらいまでまた考えてしまって眠られず、「先生のあのコメントにはこう返せばよかった」とか「こういうことも付け加えて言えばよかった」とか、そういう反省的シミュレーションを延々としていた。5時30分ぐらいになって、もうすこし寝ないと日中持たないな、と思って目を閉じた。 いろいろ考えたが、とりあえず書き残しておきたいことは2つ。ひとつは、「研究者」という「職業」は成立しないのではないか、ということである。それだけでは職業とは言えないのかな、と思うわけである。たとえば、大学教員であれば「教育」(授業をするとか)や「経営」(大学運営とか)をすることが職業であり、「研究」はそれとはちょっと位相が異なってくるのかなと思う。エドワード・サイードが、知識人はアマチュアであれ、と言ったのは、もしかしたらそういう意味かもしれず、ハンナ・アーレントが公私を分けて公に期待を寄せたのも、もしかしたらそういう意味かもしれないと思う。 もうひとつは、研究者の社会への関わり方である。今朝の「朝日新聞」の仏教の記事ではないが、研究者も社会にもっとコミットせよ、という意見はあると思う。人間としてコミットはしても研究者としてはコミットしない、という立ち位置を取ることもできるであろう(わたしはこの区別がよくわからないと昨日書いたが)。研究者としては観照(この字で合ってるかな)生活をして、すこし離れたところから社会を眺めます、というような。 結局よくわからないし、要はそれぞれ好きにやればいいよ、ということなのかもしれない。けれど、もうすこしすっきりしたいなあ。 話は変わるが、今日は水曜日で、水曜日は某カスミで卵10個入り1パックが87円曜日である。いつもは177円とか187円とか。だから水曜日は90円から100円お得。2週間ほどこの87円卵にアクセスできず(∵ 深夜まで呑み会とか、夜に行ったら売り切れとか)、とはいえ他の曜日に定価で買うのも何かなあと思って卵なし生活を送っていた。この2週間の90円ないし100円の我慢によって、わたしの健康がいかばかりか脅かされた可能性もあり、それなら177円ぐらいで買えばよかったかもしれない、と思いつつ、最後は意地で我慢したところがある。あまりスマートな選択とは言えない。 今日は夜行って売り切れという悲しい結末に居合わせるのが嫌であったので、開店時間の10時に合わせて買いに行き、それから研究室に来た。卵は研究室の冷蔵庫の中。 @研究室
by no828
| 2009-06-24 14:54
| 思索
|
アバウト
自省のために。他者の言葉に出会うから自分の言葉を生み出せる。他者の言葉に浸かりすぎて自分の言葉が絞り出せなくなることもある。自分の言葉と向き合うからその言葉は磨かれる。よろしくお願いします。 by no828 カレンダー
カテゴリ
以前の記事
2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 お気に入りブログ
新しい世界へ
タグ
森博嗣
村上春樹
橋本治
伊坂幸太郎
京極夏彦
筒井康隆
奥泉光
川上未映子
奥田英朗
三島由紀夫
法月綸太郎
宮部みゆき
北村薫
カート・ヴォネガット・ジュニア
舞城王太郎
三浦綾子
佐藤優
養老孟司
大江健三郎
村上龍
検索
最新のトラックバック
ブログパーツ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
|
ファン申請 |
||