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思索の森と空の群青

onmymind.exblog.jp
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2009年 12月 13日

大学には近寄らない土曜日

 昨日土曜は大学に近付かず。

 9時30分起床。シャワーを浴びて珈琲を煎れて、なぜかはよくわからないけれども昨日から研究モードなので論文を読む。社会学理論など。諸学問の前提、与件、基本的な考え方、いわゆる“そもそも論”にわたしは興味があるようだ。なぜであろうと考え、それはたぶん、その位相であればわたしでも理解が可能だから、そして自分の研究にも応用可能だから。また、どこからスタートしているのかがわかれば、その後の展開も理解しやすくなる。“そこからはじめれば、まあ、たしかにこうなるでしょう”というふうに。でも一般的に、そのスタート地点を明かさぬままに論じられているものも多々あり、しかし特定のイデオロギーにしっかりと立脚しているものがあり、だからつまり意図的に/非意図的に自分の立ち位置を隠しているものがあり、“それって結構ずるいよね”とわたしは思う。

 そんなことを15時頃まで。そのあと部屋の掃除。掃除機のコードを引き延ばしてもそこで固定されずに、勝手に巻き込んで元の位置に戻ろうとされてたいへん困る件。安かったからなあ、この掃除機……。

 それから買い物。とりあえず某ララ・ガーデンの文房具屋に来年用の手帳のリフィルを見に行く。具体的にはトラベラーズノートの2010年版を探しに行ったわけだが、予想に反して置いてあった。しかし、2,000円近くするので保留、再考。ウェブ上に無料で公開されているリフィルを蛇腹スタイルで利用してもよいかもしれない。あるいは自分用にエクセルか何かで作るか……。

 あとはアジア雑貨のお店でお香を2箱、某くまざわ書店でぶらぶら。それから某やまやに移動してお米とワイン。

 “髪が伸びてきたんだよなあ”とここのところ思っていたので、“切っちゃうか”と決心してそのまま某イーアスの1,000円カットのお店に。母+幼児の組み合わせで来ているお客が多く、順番になると母は“これこれこういうふうにお願いします”と理容師さんに説明して、切ってもらっているあいだにお買い物、というパターン。

 わたしはもちろん自分で“これこれこういうふうにお願いします”と説明する。できあがりはこの時期にしては too short! になってしまった。終わりに鏡を開いて「これでどうでしょう?」と髪型のチェックを求められるが、「はい、大丈夫です」と答える。というより、それ以外に答えようがない(短くしたものを長くすることはできない)。また、ここで、”少し前に「アメトーーク」という番組で「人見知り芸人」が特集され、わたしもたまたまそれを観ていたのだが、そのときの話題がわたしにはとてもよくわかったのであった”ということを思い出した。

 それから“日本の最高学府と一般に呼ばれている大学の略称”通り(長い!)の某ブックオフに寄り、文庫2冊、新書1冊、単行本2冊購入。

 三島由紀夫の『豊饒の海』第一巻と第三巻が105円の棚にあったが、第一巻はすでに読み終わっている(→ 何が清顕に歓喜をもたらしたかと云えば、それは不可能という観念だった——三島由紀夫『春の雪』)。“第一巻は結構105円になっているけど、それ以外はなかなかないなあ”と思っていたところに第三巻があり、だから“おっ!”と思い、“第二巻はまだだけど、とりあえず第三巻を買っておくか”ということで手に取る。

 ほかに、柄谷行人・岩井克人『終りなき世界——90年代の論理』(太田出版、1990年)など。こんな本が出ているとは知らなかったが、昼間読んだ論考の中に柄谷のものがあったから、目に入ってきたのかもしれない。そういえば、昼間の柄谷の論考が収められた論集も太田出版から出されていた。太田出版、出版社の位置としては、いわゆる“左”のほうにあるのかもしれない。

 で、昨夜は久しぶりに熟睡でき、夜中に途中で目が覚めたこともあったかもしれないけれど、それも定かではないくらいに8時間ほど深く眠ることができた。熟睡できると嬉しい。


@研究室

by no828 | 2009-12-13 15:59 | 日日


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