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思索の森と空の群青

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2009年 12月 22日

ヱビス超長期熟成

 昨夜歯磨き粉を買いにドラッグ・ストアに寄った。少々店内をぶらぶらしたら、平日は視界に入ってはいけないものをしっかりと認識してしまった。

 知ってしまったものを知らなかったことにはできない——これは理論だけの話ではない。仮説として実証もされる。自分の頭で考えたことを、自分の身体を通じて説得的に実感するという工程。一度自分を通すという工程——これは物理的に、ということのみを意味するわけではない——は物事のより深い理解のためには必要不可欠であるように思われる。そのさい、“それ”が通ったときにきちんと“それ”に感応できる自分を作るためには、それこそとりあえずいろいろ自分を通過させておく必要がある。

 で、某ドラッグストアの店内におけるわたしの話。

 ここで“買う、買わない”の選択がある。「期間限定」の張り紙が見える。「限定醸造」ともある。ここは“買う”であろう。妥当な選択と言ってよい。ということで買い物かごに投入。

 帰宅後。“呑む、呑まない”の選択がある。“呑みたい”という欲求がある。“呑む”しかない。理由はない。理性的な選択は働かない、という意味で“理由”はない。選択肢は事実上存在しないということである。

 で、呑む。たいへん濃厚でおいしい。味わうビールです。

ヱビス超長期熟成_c0131823_20132858.jpg


 「超長期熟成」との印字が見える。“研究者も超長期熟成っていうところがあるよなあ”と思う。“俺はとくにそうかもしれないなあ”と思う。

 わたしには“一から全部、まるごと全部、わかりたい”が基本にある、と思われる。<哲学>というのはそういうものでもあるように思われる。学会発表のあと、“君は時間をかけて積み重ねていくタイプだね”と言われたことが思い出される。

 時間、かかりますよ = 超長期熟成

 “待ってました”と、“あいつを待とう”と、そう言われる研究者を目指します。ただ、期間限定は嫌です。オール・シーズン、行きます。


 ヱビス超長期熟成


@研究室

by no828 | 2009-12-22 20:24 | ビール


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