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思索の森と空の群青

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2010年 07月 30日

研究会 → 映画、というお決まりのパターン

 昨日7月29日(木)。13時から本郷で科研の研究会(後輩M地も出席していた)。わたしともうひとりの方がK玉先生の論文2本をK玉先生の目の前で批判するという会(ひえー)。わたしは批判のポイントを基本的に1点に絞り、それがクリアされないと生じうるK玉先生にとっての問題を指摘しながら立論した。

 そのあとみんなで議論。M寺先生がコメントの中でわたしの批判の妥当性にも間接的に触れてくださったのがうれしかった。

 「議論」とは何か。たぶんそれは多方向的なものだ。質問する、答える、という一方向的、よくて双方向的なものではなく、もっと全体を巻き込むイメージ。298ではこういうふうにはなかなかいかない。もちろんそれは「なかなかいかない」であって、「全然いかない」ではない。M寺先生のゼミでは議論ができたし、今ではO本先生の授業で議論になることが多い。先生が議論慣れしているか、様々な発言を裁く力量があるか、そもそも議論することを好んでいるか、という点が大切かもしれない(先生のせいにばかりしているな……でも、先生のスタンスはかなり大きく作用することはたしかだと思う)。

 15時30分前に終了。K玉先生と8月末の広島大学での学会大会のことを少し確認、そのあと9月末の予定も確認。もしかしたらK玉先生の調査にお手伝いで行くかもしれない。

 この科研自体の説明をされるさいに、研究代表者のH田先生は“若手にもっと勉強してもらいたい、本を読んでもらいたい、先生の調査にくっついていって勉強してもらいたい、そのためにお金を出す、そういうこともあって若手にも声を掛けている”ということをおっしゃっていた。とてもありがたいことだ。298ではやっぱり、こういうことはなかなかない。

 予想よりも早く終わったので神保町で映画を観ることにする。16頃神保町着。某岩波ホールで「パリ20区、僕たちのクラス」の時間を確認したら18時30分〜20時40分(上映時間2時間10分ですか!結構長いですね!)。とりあえずチケットを買う。それからこの日はじめてのまともな食事を摂りに某てんやに行き、天丼。それから小雨に濡れながら古本屋を見て回って、全体的にそんなに安くなっていないことを再確認する。疲れたので某ドトールでアイス・コーヒー片手に1時間ぐらい勉強。3階の禁煙席に行ったのに2階の喫煙席からの煙が攻めてきた。某ドトールは分煙の仕方がよくない(前にも一度、そういう経験がある)。18時になってから某岩波ホールに移動。

 某岩波ホールの客層は年齢高めで比較的ひとりで来るタイプが多い。割烹(couple)はほとんどいない。だからかどうかはわからないが、映画館の雰囲気が非常に落ち着いている。

 映画の感想は次(あるいはその次、あるいは……)のエントリに譲ろう。ただ、「教育」とか「学校」に関心のある人は観ることによって考えることが出てくると思う、とだけ述べておこう(それはやっぱり観る前の予感としてもあって、だから16時の段階で後輩を誘おうと思ったのだが、先輩→後輩の「誘う」は「半ば強制する」になりやすく、だから止めておいた。基本的に誘うの苦手だしね)。

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 電車の中で今日の研究会の議論を反芻し、自分の研究にどう活かせるかを考えながら帰宅。共生本の方は何とかなるかもしれない、というアイデアが浮かぶ。ちょっと具体化してみよう。

 アパートに戻ったのは23時近く。疲れた。


@研究室

by no828 | 2010-07-30 12:22 | 日日


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