思索の森と空の群青

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2007年 09月 25日

厳しさと温かさに触れた真夏のような土曜の午後

9月22日(土)の途中から

この日は東京は目黒にある某研究所で開かれた研究会で個人研究の発表をする。

発表を通じて痛感したことは、規範理論研究(私の場合で言えば教育本質論)と実証研究のあいだには対話が成立しにくいということである。

今回私が行なった主張の要点は、教育開発研究においては実証研究だけではなく、教育本質論の地平から問いを投げ掛けてゆく必要がある、というものである。

つまり、私は規範理論/教育本質論の観点から今日の研究動向を批判し、その観点からはこれまで放たれることのなかった問いが生まれるが、その問いは本質的であるがゆえに回答することが容易ではない、しかしそのことはこの問いを発しなくてもよいということを含意しない、と申し上げた。

しかし、これがなかなかわかっていただけない。
全否定の勢いでコメントをくださる先生もいらっしゃる。

中には、「あなたの問題意識はわかったし、この問いは私は必要だと思う。ただ、今回は論じ方がまずかった。無防備なまま論じてた。素直すぎた。戦略を練って論じなきゃダメよ」と言ってくださった先生も何人かいらっしゃって、少し元気が出た。

研究会後は呑みに行ったのであるが、そこでも(部分的に)議論の続き。

呑んだ勢いで「あんなの卒論レヴェルだ」コメントもいただく。

そのコメントに沈み気味の私に対し、S井先生は「コメントを全部受け止めようとしないで、言い返しなさいよ。あの問いは大事なんだから。『あなたたちはこの問いすらすっ飛ばしてきたでしょ!』って言い返しなさいよ」と元気づけてくださった。

M山先生は、「元気出してください。応援してますよ」と言って焼きそばを取ってくださった。
M下先生からは、「僕とかと問題意識は近いよ。ただ、この問題意識にストレートに応える論文を書くことは難しい。僕はそういう論文を書いていたときは落とされ続けたから」という(たぶん)励ましのお言葉をいただく。先のS井先生からも、「この問いは退職する前に答えるような大きな問いなのよ。その前にやっておくことがあると思うわよ」という現実的なアドバイスをいただく。
S藤先生は、帰り際に「元気出せよ」って背中を叩いてくださった。

「なぐさめられると泣きたくなる」(@桜木花道)。

実際、なぐさめられたからではなく、こうして温かいコメントを私のような若輩者に掛けてくださる先生方のまさにその温かさに、私はちょっと泣きそうになった。

いい研究をしないといけない。
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by no828 | 2007-09-25 21:42 | 日日 | Comments(0)


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