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思索の森と空の群青

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2008年 09月 01日

京都のこと

* 写真の追加・差し替え、リンクの追加をしました@9月2日朝。

晴れ

学会から戻ってきた。京都のことを振り返っておきたい。

大会2日目、8月30日(土)

朝から自由研究発表を聴くが、まったくおもしろくない。「発表するための準備」がなされていない発表が多い。すでに雑誌等に掲載された自著論文のコピーしたものをレジュメにした発表であったり、レジュメのなかをあっちこっち行ったり来たりする発表であったり。相手に伝えようする意思が感じられなかった。

別の分科会に出ていた同輩も同様に「おもしろくない」ということで、途中で抜け出して早めの昼食。同輩はお昼を食べたあと帰路についた。

わたしは午後のセッションも出たが、これもまたがっかりする内容であった。

16時に終わったそのセッションのあとにも別の企画があったのだが、それには出ずにホテルに戻ってくる。

荷物をすこし整理してから、四条のあたりをぶらぶらするためにホテルを出る。

まず、8月29日にオープンしたばかりの革鞄のお店土屋鞄製造所京都店に行く(わたしは革が好きだ。使ったぶんだけなじんでくるからだ。革は経年劣化ではなく経年優化だ)。

そこで、誕生日+学会終了祝いに(という購入正当化理由を付けて)、文庫カバーと小銭入れ(わたしは小物を入れるつもりだが)を買う。

どの色にしようか迷っているとき、女性の店員さんが京都弁で話しかけてきてくれて、すこしふわりとした気持ちになる(女性+京都弁は最強の組み合わせではないか、と感動していたら、そうでもないことが街をぶらぶらしているうちに気付かされた)。

その店員さんにいろいろ相談にのってもらって、結局文庫カバーはチョコ、小銭(小物)入れはオークにする。

そのあと四条通りを鴨川のほうに向かって歩く。京都はこれで3回目だが、わたしはやはり鴨川が好きだ。

夜ごはんを食べるところを探すが、だんだんとひとりで食べるのが寂しくなってくる。28日の夜も29日の夜も、いずれも誰かとご飯を食べてお酒を呑んでいたから、ひとりで、しかも京都のお店で食べるのはとても寂しく感じられた。

そういうわけで、お弁当を買ってホテルに戻り、テレビ(どの局がどのチャンネルなのかまったくわからなくて困ったが)を見ながら食べる(それも寂しいけれど!)。

米国の言語学者ノーム・チョムスキーの特集が放送されていたのでそれを観る。


翌8月31日(日)

シャワーを浴び、朝食をとり、荷物をまとめ、Rakuten に本を注文してから10時にチェックアウト。キャリー・ケース(衣類+余ったレジュメ+ノート・パソコン+京都に来てから1度も開いていないものを含む学術書5冊ほかで重い)をフロントに預けて烏丸駅へ。

嵐山に向かう。京都に住んでいたことのある弟が「嵐山には行っておいたほうがいいよ」と言うので、行ってみることにしたのだ。ただ、わたしが「嵐山って何なの?何があるの?」と訊いたら「えっ、何だろう……場所?」というよくわからない答えが返ってきたので不安ではあった。

行ってみたら、たしかに「場所」であって、弟が答えに窮するのもわかる気がした。

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THE 嵐山




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雨上がりの竹林
(人力車の引き手が、女性のお客に「これからマイナス・イオンたくさん出ますからね」と言っていた。)




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桂川のほとりでしばしぼーっとする。




それから嵐電に乗って北野白梅町へ。目当ては学問の神様菅原道真を祀った北野天満宮。




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お参りをしたあと、お守りを買う。




それからホテルへ戻ってキャリー・ケースを受け取って京阪本線四条駅に向かう。15時30分。学類時代の友人で現在大阪勤務の PIYO と会うため。「誕生日おめでとう」のメールをくれたあと、「会えるなら会おう」ということになって日程調整したら何とかなった。

落ち合って、まずは PIYO おすすめのくずきり(くづきり)を食べる@鍵善。たしかにおいしいのだけれど、後半飽きてくることで合意する。しょっぱいものが食べたくなるのだ。




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くずきり(黒蜜)




それからすぐ近くにあった八坂神社に行き(「巫女アルバイト募集」の大看板にはいささか引いた)、そのあとバスに乗って清水寺の下まで移動。

キャリー・ケースを引きながら坂道を登って清水寺を目指したが、これはこの学会日程のうちでもっともきついことであったかもしれない。




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逆光で振り返る PIYO




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比較的すました趣きの PIYO




清水寺を降りてバスで京都駅に行き、駅地下のイノダコーヒーで珈琲。

18時30分すぎに別れて、わたしは PIYO おすすめの京都土産「阿闍梨餅 あじゃりもち」を買って新幹線に乗り込む。

が、何も考えずにホームに入ってきた車両に乗ったら「各駅停車」であることが動き始めてから判明する。東京着が22時47分。これは遅すぎる。というか、「岐阜羽島」ってどこ?

名古屋で乗り換え。途中止まるのは新横浜と品川だけ。すばらしい。

東京駅と秋葉原駅で乗り換え、京都とは真逆にあると言ってよいであろう人工都市まで戻ってくる。


今日は午後から研究室に来る。京都にいるあいだに読むことのできなかった朝刊5日分を読み、学会発表の反省をして今後の研究にどう生かそうかをまとめていたら、あら、もうこんな時間。

そして、もう9月だ。


@研究室

by no828 | 2008-09-01 20:42 | 日日


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