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思索の森と空の群青

onmymind.exblog.jp
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2009年 03月 12日

「いつもの感じ」と言って「いつもの感じ」にならない

 昨夜はあれから予約どおり髪を切った。just on time.

 お店に入ったら、「ハシモトさんですねー」と言われて髪を切る椅子まで案内された。

 首の周りにいろいろ巻かれて、次のように訊かれた。

 「いつもの感じでー?」

 〔お?「いつもの感じ」ってどういう感じだ?「あの感じ」のことを言っているのか?本当にわかっているのか?でも、何か常連みたいだな。たしかに常連なのだが。ただ、いつもこの人というわけでもないしな。大丈夫かな。でも、客とその髪型をきちんと覚えるようにしてるのかな。それなら任せてみようかな〕――わたしの心の問答。この間0.7秒ほど(たぶん)。

 「はい、お願いします」

 髪を切ってもらうとき、細かい髪がぱさぱさと落ちてきて、それが目に入るのが嫌だからずっと目をつぶっている。幼いころからそうしている。だから、途中経過を確認しない。

 「はい、ハシモトさん、できましたー。どうですかー?」

 〔何かちょっといつもと違うぞ。でも、ここからの復旧は無理だな〕――わたしの心のコメント。この間0.3秒。

 黙って頷く。

 椅子をぐるりと回されて、「はい、お疲れさまでしたー」と言われ、隣で別のお客さんの髪を切っていた兄貴分(たぶん)からも「お疲れさまでしたー」と言われる。

 髪を切られることも労働なのか!

 教育を受けることも労働なのか!

 受動も労働なのか!

 教育を受けることも労働であるという考え方はたしかにあり、また、ケア、介助、介護などの文脈でも、介助を受けることも労働だという言い方がされることがある。

 このまま行くと話がだいぶ逸れそうだ。戻そう。

 と言っても、もう書くことがない。

 「いつもの感じでー?」と訊かれたら、「そうですね、ここの長さはこれぐらいでここはこういう感じで、そういういつもの感じでお願いします」と確認を入れてから任せることにしよう――それが結論だ。


@研究室

by no828 | 2009-03-12 10:39 | 日日


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