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思索の森と空の群青

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2009年 07月 08日

学会の振り返りと2回目の引用

 6月末の学会振り返り。

 6月27日(土)。朝、上京。乗る予定の電車を15分遅らせただけなのに、到着が1時間近く遅れてしまう。おかげで9時30分からはじまった1本目の自由研究発表は聴けず。参加費を払って2本目の発表から分科会に出る。教育史の某先生のご発表がこの日のベスト・パフォーマンス(と偉そうにコメント)。行為Aに対する沈黙は――意図的か無意図的かはともかく――、行為Aを間接的に支持することになる、という論理展開。いじめの傍観者はいじめに間接的に関与している、という考え方とほぼ同じである。哲学・思想系の論文では、こういうことを「共犯関係」と言ったりする。

 お昼のときに学会費(年会費)――参加費とは別に!――を払い、学会紀要(論文が載る雑誌)の最新号をいただく。ぱらぱらめくっていたら、特集論文でわたしの論文が引用されているのを発見。「お!」と思ってそこのところを読む。正直に言うと、「文脈と脚注の付け方に若干ずれがあるなあ」である。「うーむ」と思いながらも、引用していただけることはとてもうれしいことである。すこし前に教育学のテキストで引用していただいたときもうれしかったが、今回は学術論文での引用ということもあり、また別のうれしさがある。

 お昼を食べながら某先生から、「論文見た?引用されてたの」と言われ、「はい、見ました。ただ、文脈と脚注に若干のずれがあるように思われ……」と申し上げたら、「そこまでして引用したかったってことじゃないの。『これを読め!』って言ってくれてんだから。買ってくれてるってことじゃないの。うれしいじゃないの」と。なるほど、たしかに若干無理があっても「これを読め!」って書いてくださっているというのは、逆にものすごくありがたいことなんだなあと思った。加えて、「あなたの載った学会誌、有名だけどあんまり読まれないのよ。総合誌だから。これなら専門的だからみんな読むし、これでみんな知ってくれるわよ」。



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 お!


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 おお!



 午後は課題研究。グローバリゼーションの中の格差社会と教育、のようなテーマ。「このテーマで前に別の学会で発表したことがあったな、そういえば。内容は似てるのかな」と思いながら出席する。

 夜、懇親会。別の某先生からも、「引用されてたね」と声を掛けていただく。「あ、はい」。「あとでお礼言っておきなよ」。「はい」。

 懇親会では某大学の院生と主に話をし、終盤わたしの論文を引用してくださった先生のところに挨拶に行く。「ありがとうございました」。「いやいや、大事なことを言っているから。理論的なところを、教育学に乗っかって言う人、この分野ではほとんどいないからね。これからは理論とともに、『現場』も見ていくといいと思うよ。まあ、僕がアドバイスできることでもないんだけど」。

 そのあと2次会。

 0時前にホテル着。暑い。冷房。シャワー。暑い。冷房。入眠。2時間経過。はっ!冷房付けっぱなし。除湿にしてからまた入眠。


 6月28日(日)。7時起床。シャワー。朝食。チェック・アウト。

 9時過ぎに会場の大学着。わたしの発表は4番目。

 同じ分科会で最初に発表する人が発表キャンセル。司会の先生に挨拶をして、隣の分科会に移動。某大学の友人の発表を聴く。

 それから自分の分科会に戻る。ご発表される某大学の先輩と挨拶。わたしのレジュメもお渡しする。先輩のご発表について、ひとつ、コメントをさせていただく。

 4番目、わたしの発表。発表の前に某大学の友人を見つけ握手をする。「愉しみにしてますよ。今日はこれだけを愉しみに来たんですから」とプレッシャーを掛けられる。

 発表には主に「今後の課題」のところで質問をいただく。「うまくお答えできずにすみません」。分科会が終わってからも、幾人かの方から個人的に質問やコメントをいただく。「言いたいことはわかった。けど、みんなが同意するかどうかはまた別問題」、「おもしろかったです」など。30部刷ったレジュメは、おかげさまで余らずに終わった(足りなかったぐらい)。

 午後から公開シンポジウム。これもグローバルな動きに対する各国の対応という、前日の課題研究と同じ視点からのテーマ設定。やはり大切なことなのか。


 ラウンド・テーブルもあったが、それには出ずに帰る。雨降り。発表した某友人とともに、学会での反省をしながらの帰路となった。


@研究室

by no828 | 2009-07-08 19:49 | 日日


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