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思索の森と空の群青

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2013年 08月 17日

人に笑われようがバカにされようが、自分の信じる説を枉げちゃダメよ——鯨統一郎『新・世界の七不思議』

人に笑われようがバカにされようが、自分の信じる説を枉げちゃダメよ——鯨統一郎『新・世界の七不思議』_c0131823_13363175.jpg鯨統一郎『新・世界の七不思議』東京創元社(創元推理文庫)、2005年。67(722)

版元 → 


 『邪馬台国はどこですか?』(→ )の続編。ただし、三谷教授は登場しません。代わりに、来日中のペンシルベニア大学古代史教授ジョゼフ・ハートマンが登場します。舞台は変わらずに、松永がバーテンダーのバー「スリーバレー」であります。このバーのオーナーは、もしかしたら三谷教授かもしれません。

 前作が日本の「不思議」を扱ったものだとすれば、今回は海外の「不思議」を扱ったものとなります。アトランティス大陸、ストーンヘンジ、ピラミッド、ノアの方舟、始皇帝、ナスカの地上絵、モアイ像。

 始皇帝の墓には、DとPとの中国2週間寝台列車卒業旅行のさいに寄ったことがあります。兵馬俑も見ました。当該章を読みながら、そのときのことを思い出しました。

「まあ、初めはそういう説を信じていたんです」
「やっぱり」
「でもそんなことを言ったらまた早乙女さんに笑われると思って」
ちょっと。人に笑われようがバカにされようが、自分の信じる説を枉〔ま〕げちゃダメよ
「は、はい」
 ジョゼフは静香の言葉に感銘を受けた。さすがに気鋭の歴史学者だ。
「あたし、どんなに人が自分とちがう意見を言ったとしても、その人を罵倒したりはしないわよ」
 ジョゼフは今度は考えこんだ。
(「ピラミッドの不思議」129-30)


@福島

by no828 | 2013-08-17 13:50 | 人+本=体


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