思索の森と空の群青

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2018年 03月 08日

愚直に準備をすることは、実は最終的なゴールにたどり着くための近道——『400のプロジェクトを同時に進める佐藤オオキのスピード仕事術』

 佐藤オオキ『400のプロジェクトを同時に進める佐藤オオキのスピード仕事術』幻冬舎、2016年。42(1109)


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 本日は終日Tノ門のM科省。行きも帰りもT急D園都市線が遅れた。行きはそれで1分遅刻した。帰りはとくにひどかった。間隔調整なるもののため、満員電車のなか、重い荷物を持ったまま、ただ車内で待たされた。直通運転は乗り換えの負担が軽減されるが、問題が生じたときの影響は広がりやすい。H蔵門線の車両故障の影響をD園都市線が受けるのは不合理だ。

 著者のことはJ-W○VEで知った。作品も見て関心を持っていた。ただ、題名はややミス・リーディング。

11)スピードを重視すると、不思議なほどに仕事の質が高まります。しかも予定よりも早く仕事を仕上げると関係者にも喜んでいただけるため、依頼がどんどん増えてきます。すると手がける仕事の幅が広がっていくので、ますます経験値が上がっていきます。そして、さらにスピードもアップし、自分も成長していく ※強調省略

21)私がいう「スピード」とは〔中略〕「同時に処理する能力」に近い〔中略〕。〔中略〕「速さ」が大切なのではなく、いろいろなことを並行して考えたり進めたりできるような工夫や環境づくりこそ、重要 ※強調省略

24-5)仕事を着実にこなすには、スケジュールに余裕を持たせることも重要なポイントです。〔中略〕私の場合は、仕事にあてられる時間のうち、3割程度をバッファとして空けておくようにしています。 ※強調省略

36) 「仕事はやりたいことから手をつける」というのはそのための〔=脳に負担をかけないための〕方法の一つですが、そもそも「嫌いなこと、やりたくないこと」はできるだけやらずに済ませるようにもしています。スケジュールを細かく決めないのも、厳密に時間を管理するのが面倒で、やろうとすると負担を感じてしまうことが理由の一つです。

41-2)私は、休日はできるだけゆっくり歩くようにしています。また歯を磨くのにも、髪を洗うのにも、あえていつもの2倍くらいの時間をかけます。こうやって速度感を変え、「今日は休みの日でゆっくりできる」ということを脳に伝えると、だんだんリラックスしてくるからです。〔中略〕以前の私は、休日なのについプロジェクトのことを考え出してしまい、しっかり休めないこともありました。しかし、ゆっくり動くことで脳を「休息モード」に切り替える習慣を取り入れてからは、しっかり休めるようになったと思います。

48-9)思考のスピードを極限まで加速したいときは、できるだけ周囲に物を置かないようにしています。〔中略〕視覚から入る情報は脳への影響が強く、思考が目に入るものに引きずられがちだからです。

53)情報というのは出会ったときに頭を放り込み、あとは自然に抜け落ちていくに任せるのがいい〔中略〕このような情報とのつきあい方をしていても、大事な情報は頭に残るものです。「スクラップしたから」などと安心してしまうことがない分、情報に真剣に向き合うことにもなります。 ※強調省略

54)物や情報を探すのは、手間も時間もかかるもの。ですから私は、物や情報をできるだけ探さずに済むよう、「目に見えるようにしておく」ことを大事にしています。〔中略〕目に見えていないもの、可視化されていないものは、自分の頭から消えていく〔中略〕私はパソコンを使う際、できるだけファイルを並べておくのが好きで、階層を2つより深くしないようにしています。フォルダを開けば、ファイルがひと目で全部わかる状態が理想です。

65-6)大切なのは「決めること」だというのが私の考えです。二択なら、決断のうち50%は正しいほうを選べるはずです。半分は成功すると考えれば、悪い確率ではありません。それに、仮に判断が間違っていたとしても、常にスピーディーに決断して仕事を前に進めていれば、間違いに気づいたときに取り返す時間も確保しやすくなるでしょう。決断に時間をかけることは、間違った決断をすることよりも悪影響が大きい ※強調省略

67-9)問題は、たくさんの選択肢の中からいかにスピーディーに2つに絞るか。「AかDしかない」というところまでロジカルに詰めて考えられれば、プロジェクトの成功は見えたも同然といっていいかもしれません。〔中略〕選択肢を2つに絞るときに何を重視するのかというと、私はいつも「長所が最も大きいもの」で、かつ「方向性がまったく異なるもの」はどれかを考えます。〔中略〕リスクが大きくても、大きな長所があることのほうを優先して選びます。 ※強調省略

89)課題の分析ができておらず、「着地点」がわからないまま仕事を進めれば、スピードを上げることもクオリティを高めることも望めない ※強調省略

115-6)これまで多くのプロジェクトを経験してきたことから感じるのは、「真剣に仕事をしている人ほど、自分のよさがどこにあるのか気づきづらいものだ」ということ。当たり前にやっていることが実は大きな強みであることが多く、そこに目をつけて引き出すのもデザイナーの仕事の一つだと思っています。

135-6)課題を分割して「部分解」を出すことに徹すると、アイデアはぐっと考えやすくなります。もちろん、このアプローチだと「課題Aは解決するけれど、課題BやCは解決できないアイデア」も出てきますが、それでもよしとして、いくつも「解」を考えていきます。すると、「一粒で二度おいしい」解、ドミノ倒しのようにすべての課題が解決されるようなアイデアにたどり着くことがあるのです。 ※強調省略

159)愚直に準備をすることは、一見、時間や手間がかかって遠回りのように思えるかもしれませんが、実は最終的なゴールにたどり着くための近道 ※強調省略

164)よく「選択肢が多いほど、選ぶ人の満足度は高まる」などといわれますが、やみくもにたくさんの案を並べて「選べる満足感」を演出するだけでは、プロジェクトの方向性を固めるには足りない ※強調省略

177)クライアントにとってよかれと思うことをどんどんやっていくことが、結果的に仕事の領域を広げることにつながっている ※強調省略

181)「相手の期待を超えたい」という思いを持って仕事をしていると、どうしてもやることは増えるもの。それでも、結果的にはそれがスムーズなプロジェクトの進行につながっている

222)特に企画などクリエイティブな仕事では、一般に「仕事のスピードを上げると質が下がる」というイメージがあるように思いますが、私は、スピードにこだわることが質に還元されるといってもいいのではないかと考えています。


@S模原

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by no828 | 2018-03-08 23:31 | 人+本=体


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