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思索の森と空の群青

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2007年 11月 28日

<わたし>と<あなた>の<あいだ>の何か

朝から某先生から頼まれた英訳の仕事をする。
日本語の人名を英語表記するのが面倒であることに改めて気づく。

日本語では漢字で表記されていれば問題ないが、英語ではそれが何と読まれのかが問題となるからである。

この名前は何と読むのだ、この読み方はどっちだ。

それが明らかにならなければ、英語では表記できない。

このことから、漢字の世界はある意味で無音の世界であり、英語の世界は逆に有音の世界であると言えるのかもしれない。

無音から有音への変換はなかなかに困難である。


今日はそれから某卒論生の卒業論文の指導をしたのであった。
「論文」とはそもそもこれこれこういうもので、だからこういうことを書かねばならないのだよ、など、「わたしも偉くなったものだな」と思いながら。

そういえば、今日はくもり。

空に横たわる雲の向こうには、いつもと変わらぬ太陽があるはずである。
明るさが足りないと感じるのは、太陽の光が弱くなっているからではない。
この空気の暗さは、太陽のまなざしを、そして太陽へのまなざしを雲が遮断しているからである。

<わたし>から<あなた>が見えなくなったのは、<あなた>がいなくなったからではないかもしれない。
<わたし>と<あなた>の<あいだ>に何かが介在するようになったからかもしれない。

逆に<わたし>から<あなた>が見えるようになったのは、その<あいだ>に何かが介在するようになったからかもしれない。

こうして書き残す営みは、後者の意味での「何か」でありたい。

と、思った。

by no828 | 2007-11-28 20:16 | 日日


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