今日も雲が空を覆った。
気分までもが雲に覆われたかのような感覚に陥りながら、14時頃までアルチュセールの読書会用レジュメを作る。前回に引き続きわたしが発表者である。
読書会は18時30分から21時30分まで。つまり、さっきまで。
アルチュセールの「イデオロギー」の一般理論について理解が深まった。
人間の生とは、主体化=社会的承認の過程なのだ。
<わたし>がいくら拒もうと、<わたし>は主体化させられる。
<わたし>の主体化は、<わたし>が呼びかけられたときに起こる。
呼びかけられた<わたし>は、関係(権力関係)のなかに埋め込まれる。関係性が規定される。
しかし、<わたし>は「呼びかけ」を聴かなかったことにすることはできない。
「それ」を「呼びかけ」であると判断できた時点で、<わたし>は主体として立ち上がってしまうのだ。
というようなことを整理する。
「教育」とは、まさに他者に呼びかける=他者を主体化する作用である。
つまり、イデオロギーである。
その「教育」を基底(哲学的基礎)からどのように構築していくか、研究者が思考せねばならないところである。
ということを確認する。
バトラー、ジジェクなど、勉強せねばならないことがたくさんあることも確認する。
さて、明日から12月である。毎年のことながら、来るのが早い。
新たな年を気持ちよく迎えられるように、ひとつひとつのことを確認しながら前に進む月にしよう。
忘れるべきことは忘れ、忘れるべきでないことは忘れないように。