人気ブログランキング | 話題のタグを見る

思索の森と空の群青

onmymind.exblog.jp
ブログトップ
2008年 03月 20日

すでにそこにあることを言うために

朝からずっと雨。風も強い。

お昼前に研究室に来て論文に取り組む。

昨夜これまで展開してきた論理を一度捨てた。
何となくだけれど、その論理で行くと「まだ見ぬ言うべきこと」が言えないような気がしたから。

そこで昨夜から、「これ」に新たに「あれ」をつなげて考えるとどうなるか、を考えている。新たな論理の積み上げ方を考えている。

スケッチブックに「ああでもないこうでもない」といろいろ書いては考え、ときに振り返り、また、ときには先行研究を読んで論理を組み立てなおす、という作業を続けている。

それと並行して、まだ漠としか見えていない言うべきことの具体化も行なっている。
「あ、これか」「問うべき問いはこれなのか」と思うことも幾度かあったが、「言うべきこと」としてはどうも落ち着きが悪い。

未だ突破口と呼べるような突破口は見えてこない。

突破口なんてないのか。


焦ってるな、と自分で思う。

きつい、と感じる。が、同時にちょっとだけ、だけど、楽しいと感じてもいる。


わたしの場合「調査」「(経験的)データ」で勝負しているわけではないので、あくまで説得的な議論の展開、つまりはある価値とある価値との対話、要は「ああでもないこうでもない」を整理して論じてゆくしかない。

「ああでもないこうでもない」と考えていて思うようになったことは、結局のところ現時点で自分のなかにあることしか言えないのであるからそれを言葉で整理して説得的に論じてゆく以外にない、ということである。

「自分のなかにあること」とは何か。

この問いを解いてゆくしかない。そのためには、わたしのなかで絡まっている細かな「言いたいこと」たちを分節化し、つなげてゆくしかない。

しかし、解いたからといって、それで勝負できるかどうかはわからない。

勝負できることを言うしかない。


さて、もう少し。


@研究室

by no828 | 2008-03-20 21:17 | 日日


<< 飽和 あるいは「書け」という合図      神谷美恵子『生きがいについて』より >>