くもり のち 雨
亀山の結婚式の3次会には出ずに帰ったわたしだが、翌12日はお昼前まで起き上がることができなかった。
披露宴の最中にシャンパン、ビール、白ワイン、赤ワインをぐるぐると呑んだわたしは、「いやー、友だちの結婚っていうはいいもんだねえ」とよい気分になり、「最終電車とか、関係なし!」と思いはじめ、「よし、3次会にも出るぞ」と一旦は覚悟を決めた。
しかし、最終を逃したらわたしは朝までどこで何をすればよいのか、タクシー?カプセル・ホテル?漫画喫茶?え、何?という不安がだんだんと大きくなり、DPたちと早稲田駅で別れ、ひとり電車を乗り継いで人工都市まで戻ってきた。
3次会まで行かなくてよかったかもしれない、と思う。というのも、人工都市に戻る電車のなかですでにふらふらだったからである。駅に着いてからもふらふらで、アパートに帰ってからもふらふらで、ふらふらしながら歯磨きをした。そしてふらふらとベッドに倒れ込んだ。
だが、酔いのせいで熟睡というわけにもゆかず、数時間おきに目が覚める。疲れは取れない。とりあえず横にはなっておこうと、昼前まで布団をかぶっていた。
起き出してからは、布団を干し、シャワーを浴び、洗濯をし、ラジオを付け、ずっと読書をしていた。夜、すこし外出したけれど、基本的にゆっくり過ごした日曜日であった。
月曜日は研究室に行こうとすこしだけ思っていたが、学園祭でうるさいであろうと思いなおし、先輩に連れられて某市の某大学まで遠征する。そして本を読む。
ついでに、「大谷石 おおやいし」の
大谷資料館にも寄る。
石の採掘現場。
巨大地下空間はちょっとこわい。
内部の温度は10度ぐらい。
お土産に大谷石の灰皿を買う。
煙草ではない。わたしは煙草を吸わない。
灰皿は、こんなふうに。
亀山の結婚式でもらったお香を立てる。
@研究室